いつも香る石鹸の匂いが、微かに煙草の臭いが原因だった。
ネウロは見えない相手に激しい嫉妬を覚え、気が付けば弥子をソファに押し倒していた。

細い両手首を片手で彼女の頭上で固定して、彼女を見下ろした。
恐怖の色を浮かべてこちらを見やる視線に怒りが湧き起こり、その瞳を隠すように己の首元のスカーフで彼女の瞳を隠す。
助けを請う口を自身の口で閉ざし、彼女の口内を犯し、それでも尚抵抗する彼女に、ネウロは無意識に首を絞めていた。

「騒ぐな」

低く冷たい声に弥子は硬直し、声を殺して泣く。
ネウロは破くように彼女の衣類を剥ぎ取り、露わになった未発達の乳房に手袋越しに触れた。
最初は確かめるように撫ぜ、布越しに伝わる体温が煩わしく思ったのか、ネウロはその手袋を口で取る。
直に触れる人間の体温の冷たさ。ネウロの体温に反応した弥子は、再び激しい抵抗を見せた。
「煩い」

煙草の臭いが未だに取れない。

「黙れ、奴隷人形が」
乱暴に弥子の乳房を揉み上げ、桜色をした先端を舌で転がした。

弥子は見えない闇の中で、彼の一つ一つの行為が恐ろしかった。
だが、舐められたことのないところを舐められ、激しい嫌悪感が沸き起こる。
何故ネウロが自分を押し倒したのか、そして何故こうして犯されているのかも分からない。
溢れる涙が、彼のスカーフを濡らしていく。



彼女が泣いていることも、拒絶していることもネウロには分かっていた。
だが、この嫉妬をどうにかする術をネウロは知らない。
舌で弥子の身体を己の色に染める。そして、己というものを記憶させる。
そうするしかネウロには出来ない。

どうしてくれようか。

恐怖を押し付けるだけにしようか。
それとも快楽。
ジャケットとブレザーを脱ぎ捨て、彼女の瞳を隠すスカーフを取り除いた。
固く閉じられた瞳から流れる涙を舌で掬い、食いしばった口元に口付けを落とす。
先ほどとは違うたどたどしい触れ方に、弥子は薄く瞳を開いた。

その瞳に映る彼は普段とは違う、余裕の無い、今でも泣きそうな姿であった。
ネウロのその姿に弥子は微かに目を見開く。
何かを恐れているかのようだ、と弥子は思った。

怖いのに、気持ちが悪いのに、なのに何故か自分を責めたくなった。
だが謝ってはいけない。謝ってしまったら終わりだ。
これは警告だ。謝ってしまったら、彼は狂ってしまう。

「ネウロ」

彼の名を呼んでみると、ネウロは弥子と視線を合わせる。


ネウロは弥子の声に押し潰されそうになった。
大きく膨らむ嫉妬と独占欲。そして欲望。
残酷にも身体は彼女を追い詰め、求める。渇望に近い感覚に、ネウロは少なからず混乱していた。

男を知らない、弥子の身体を汚す。それは、己以外認めない。
触れていいのは自分だけで、他人に触れさせたくない。
臭いを残す刑事や、宿敵とも言える殺人鬼ではない。
触れていいのは、己だけ。

するりと滑る片手に、弥子は先ほどとは違う反応を見せた。
ぴたりと動きを止め、ネウロは弥子の顔を見やる。恐怖の色ではなく、いつもの彼女の瞳。
その瞳が今ネウロを捕らえている。

「犯されているのだぞ、馬鹿者」
「……知ってるよ」
「―…ならば何故先ほどのように抵抗しない」

「ネウロ、泣きそうだから」

彼女の言葉が一瞬、理解できなかった。
同情か。同情でこうも容易く、彼女は身体を許すのか。

腹立たしい。

思えば思うほど、彼女を汚したくなる。
壊れるまで抱こうか。

許してやるものか。
恐怖を植え付け、快楽を植え付け、汚し、求めさせよう。

隠すものを全て取り払い、濡れもしてない彼女の秘穴にそそり立つ自身の先端を押し付ける。
再び浮かぶ恐怖の色。
「…っや!」
身を捩りネウロから離れようとするが、男の力に女は無力である。
その色を認め、ネウロは無理矢理それを押し込む。
痛みに悲鳴をあげる口を塞ぎ、腰を打ちつけた。
思いのほかの狭さと、濡れていないせいか恐ろしく滑りが悪い。
ならばと、ネウロは彼女の膣に精液を放った。
見開く瞳にくつくつと昏い笑みを漏らし、己の精液で滑りの良くなった膣を犯す。
自然と浮かぶ汗。
額から流れた汗は彼女の胸に落ちていく。
リズム良く鳴るソファのスプリング。
激しい痛みに弥子が意識を手放そうとすると、ネウロは動きを止めて弥子を呼ぶ。

「我が輩を見ろ」

虚ろ気なとろりとした目でネウロを見つめ、弥子は静かに涙を零す。
塞がれた口元から聞こえる悲鳴と哀願。
「ダメだ。我が輩は貴様を許さん」
男の臭いを付けて来る貴様が。
彼女に触れていいのは自分だけ。

なんと歪んだ想い。

腰を打ちつけ、弥子の性感を探す。
少しでも反応を見せたら執拗にそこを攻め、快楽を飢え付ける。
悲鳴が嬌声に変わるのはそう時間がかからなかった。
押さえた手に、吐き出す熱い吐息。その手を離してやると、弥子は舌を噛み切ろうとする。
その口にネウロは指を入れ、彼女の歯がネウロの手を傷つけた。

「愚かな考えは止すんだな」

絶頂が近いのだろう、彼女の中が縮小し始める。
激しく腰を打つと、熱い息と甘い声をあげた。

白濁のはずの液体が、弥子の血で鮮やかな桃色となっていく。
卑猥な水音が室内に虚しく響く。


「……っは!」
短い吐息を吐き出し、弥子は快楽の淵へ堕ちていった。



意識を手放した少女を見下ろし、ネウロは静かに彼女を抱き締める。
残った虚しさにただ、ネウロは赤く濡れた涙を落とした。



不器用な想いは男を殺す

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makoto様に頂いてもうた強姦ネウヤコ!!(鼻血)
いっやぁ自分こういう報われない悲恋系大好きです(ぶっちゃけたー)
なので超悶えます!!有難うございますーーーvvv



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